文系卒がふつうに企画職になる前にWEBのエンジニアをやってみた感想

この記事はニフティグループ Advent Calendar 2020 - Qiitaの1日目の記事です。

はじめに

約1年前に全社のサービスのUI/UX、カスタマーサポートの領域を管轄する部署に異動になり、現在はサービスを使ってくださる一般のお客様とのコミュニケーションに関わる部分の仕事を諸々やっています。

ですが、それ以前は2016年に新卒で入社して以降、エンジニアとして配属されて3年間、主にサーバーサイドやデータ取り込みに関する業務を行っていました。

 

この1年くらい、エンジニアとして時間を過ごしてよかったのかなとか、あの時大変だったからどっかに残して総括しておきたいな、という気持ちが強かったのでこの機会に書こうと思います。

初日から技術っぽくないどころかチラ裏レベルの話ですまん。

経緯

私は文系大学の出身で、WEBの企画の仕事をしたいなとぼんやり思いながら当時就職活動をしていました。

その中で、新しいサービスを作る仕事がしたい→それなら企画職か?→でもなんかプログラミングとかエンジニアをやっといた方が仕事しやすいんじゃない? という気持ちになり、当時の採用が「文系とか関係ねーよエンジニアになりたい奴歓迎🤜 」的なノリだったニフティに縁あって入社することになりました。

入社後の技術研修や、配属後もガッツリ半年間研修期間を設けてもらってゴリゴリに鍛え上げてもらった結果、なんとかエンジニアとして仕事させてもらえるようになりました。

その後、そろそろもうエンジニア良いかな〜と思っていたタイミングで現在の業務をやらせてもらえることになりました。結構ワガママなこと言ってるのに願いをかなえてくれる良い会社ですね*1

非情報系からエンジニアになるのは大変なのか

大変だけど、個人的には大学受験の方が辛かった気がします。

インターネットは好きでよく触ってたし、中学生くらいの頃はHTMLを使ってジ○シティーズで自分のサイトを作ったりしていましたが、「プログラミングは0と1をひたすら書いてやっている」と大学3年まで本気で思っていたレベルで素養がなかったのですが、それでも何とかなりました。

入社する前

私は就職が決まった後に、夏休みにドットインストールで興味のある動画を見てプログラミングってどんなもんじゃいと試したり、大学のC言語の授業やPHPでWEBサイトを作る授業を受けたりして、「プログラミングはちょっとわかる」レベルで入社しました。が、WEBの仕事におけるプログラミングが占める部分が大部分じゃないということに気づくのに時間は掛からなかった……。*2

入社したあと

入社後の研修で、ある程度御膳立てされた環境でWEBサービスを作るという研修で「おいおいプログラミング以外にも気にしなきゃいけないこと多いぞ!」ということを知り「おいおいこれエンジニアなれるんかー?」と絶望しました。

が、その後、私は幸運なことに、配属後にゼロからiOSアプリつくって、APIサーバー立てて、DB用意して、バッチ処理もつくって……というWEBサービスのキホンみたいな研修を同期4人と受けさせてもらって、WEBサービスはこうやって動いているのか!!!というのを頭と体(?)で理解することが出来たのですが、
独学だったら絶対挫折していたなと思います。よっぽどやる気ないとキツい。

なにがそんなに大変なのか

普通に知らなきゃいけないことが多かったです。情報系の大学生だと授業でゆる〜く1年以上かけて学ぶんだろうなということを仕事のために短期間で詰め込むのはかなり大変。直感的に理解出来ないことが多いし、とにかくマジでググって勉強して、「なんでそうなってるのかよく分からんけど、そういうもんか」と思いながら暗記して、1ヶ月くらい経って「そういうことか!!」とやっと納得できるみたいなことの繰り返し。基本的なことを理解して、考え方に応用が効くようになったのは配属されてだいぶ後だったような気がします……。

でも大学受験の勉強量に比べたら全く持って大したことはないので独学で頑張れる環境と意志があれば何とかなるんじゃないかなという気がします。

Q.数学が出来ないのですが

数学出来ないんだけどエンジニア出来ますか?みたいなことを聞かれたことがあるんですが、もちろん出来たほうが良い仕事が出来るのは間違い無いけど、本当に数学がわかってないと無理みたいな分野って一部な気がします。私は高校時代数学0点取ったことあるレベルで数学の素養ゼロですが何とかなりました*3

でも、プログラミングの問題集とかって素数がどうとか、数学?算数?っぽい問題が多いから、そもそも問題の意味が分からなくて挫折する人それなりに居そう〜

 

エンジニアになる必要はあったのか

そんな時代を乗り越え、ぜんぜん立派では無いけどなんとか仕事をして、やりたかった仕事をやらせてもらったりやらなかったりしているんですが、この3年は必要だったのだろうか?

よかったこと

純粋に自分でできることがすごく増えた。私は元来人に聞いたりするのが面倒というか苦手で、自分でできることが増えるのに喜びを感じるので、そこらへんは自分の性格と相性がよかったと思います。

  • WEBサービスがどう動いているかわかるようになった
  • SQL書いたり、シェル芸を駆使することでちょっと面倒なデータを分析したり、可視化するための技術が身についた
  • 「ここUX微妙だから改善したいけど、時間かかるのかな」と思った時に自分でソース見に行って調べて、エンジニアと会話できるし場合によっては自分で直せる

あと、シンプルにプログラミングが面白いなとわかったのが良かったですし、知的好奇心がたくさん満たされる機会が多かったです。

別にエンジニアやらなくてよかったな……と思う時

自分はとにかく開発施策を消化する仕事が多かったので、企画とか進行とは無縁の3年間を過ごしたわけで、企画職として働いている人がその期間に得たものはほとんど得られませんでした。当然のトレードオフ

なので、商習慣は分からないので契約や取引の場でアワアワしてしまう。社会人5年目なのにそこらへんの知識は2年目くらいと同レベルなのでいろんな人に迷惑をかけてしまう。悲しい。

同様に、企画を立ち上げて波に乗せて、会社のルールや法律に配慮しつつ色んなところとコミュニケーション取って……。というのもなかなか一筋縄では行かない。なんかこう言語化できてない躓きポイントがあって、普通に企画や営業やってた人からすれば大したことないだろう立ち回りが出来ないときがある。悲しい。

……みたいなことがちょいちょいあって、「エンジニアやってなかったら得ていただろう物」があるなあというのは感じます。まあ、人生ってそんなもんですよね

でもエンジニアやっといてラッキーだった

上に書いたように「あの3年間普通に働いてたら……」と仕事上手く行かない時は思うんですけど、やっぱメリットの方が大きいかなと。今は少なくともそう思います。やっぱWEBの仕事なので裏側理解していると会話できる人がたくさん増えるし、手段が増えるのは感じます。あと「この作業簡単なようでクソだるいから早め早めに依頼しておこう……」とエンジニアの機嫌を伺う術も身につきました(機嫌損ねていたらごめん)。

 

そろそろまとめようとおもいます。

文系卒がふつうに企画職になる前にWEBのエンジニアをやってみた感想

大変だったけど、やってよかった〜

 

次回予告 

2日目はhmmrjnさんが入社後2年間で習得した便利コマンドを書いてくれるそうです!お前の成長、世界に見せつけてやれ!

*1:とはいえここに至るまでには苦手なことや望んで無い業務もたくさんやらなきゃいけないのでワガママばっかり聞いてくれるわけでは無い、若者は勘違いしないように

*2:なのでプログラミングスクールに行けばWEBの仕事できるよ☆みたいな広告や風潮見ると本当にそうだろうか?と思います

*3:私はデータ構造を気にしたりとかパフォーマンスを強く意識させられるような仕事をやってこなかっただけだと思われる